心のふるさとお伊勢さんと相差を巡る旅
- 2025.06.03
忙しく過ぎて行く日々の中で、心休まる旅路を。海と山、自然に囲まれた伊勢志摩・鳥羽エリアには、2000年前からつづくとされる日本を代表する神社【伊勢神宮】をはじめ、まるで時が止まったような日本の原風景を残す場所があります。
【伊勢神宮】は、正式名称を神宮といい、親しみを込めて「お伊勢さん」と呼ぶこともあります。参拝の歴史は鎌倉時代頃まで遡り、江戸時代に入ると多くの人々が【伊勢神宮】を目指す「お伊勢参り」が流行ったと、浮世絵や本に書き記されています。現代でもその想いは引き継がれ国内だけでなく、海外からも多くの参拝客が訪れています。
【伊勢神宮】には【内宮 ないくう】と【外宮 げくう】を始め、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があり、【外宮】から【内宮】の順で参拝するのがならわしです。
【伊勢神宮】を巡った後は、鳥羽エリアに移動し、重兵衛の隣に鎮座する【石神さん】へ。厳かな雰囲気の中で行われる夜参りもおすすめです。歴史と自然に触れ合い、日常を忘れさせてくれるような伊勢志摩・鳥羽の旅路。ぜひ旅の計画の参考にしてください。

まず初めは、しきたりにならって【外宮】の参拝へ。今回は【神宮公式サイト】で紹介されている「外宮30分コース」で巡ります。
* 豊受大神宮(外宮)*
住所:〒516-0042 三重県伊勢市豊川町279
アクセス:JR・近鉄[伊勢市駅]より徒歩約5分、伊勢自動車道[伊勢西IC]より車で約7分

まず、防火のためにつくられたという堀川にかけられた「火除橋」を渡り、「⼿⽔舎」で手と口を清めてから参道を進みます。

木漏れ日が差し込む参道は、静謐な空気と合わさることで特別な場所であることを感じさせてくれます。

内宮の天照⼤御神のお⾷事を司る神でもある「豊受⼤御神 とようけのおおみかみ」をお祀りする正宮【豊受大神宮 とようけだいじんぐう】へ。【豊受⼤御神】は、衣食住をはじめあらゆる産業の守護神として崇敬されています。


【伊勢神宮】には、1300年以上続く伝統的なお祭りとして、20年に一度社殿を造り替える「式年遷宮」があります。前回の遷宮(平成25年)まで御殿が立っていた場所が【古殿地 こでんち】です。そして、「式年遷宮」で御装束神宝や奉仕員を祓い清める儀式「川原大祓」が行われる三個の石を重ねた【三ッ石 みついし】を巡ります。


ここからは別宮へ歩みを進めます。豊受大御神の「荒御魂 」をお祀りする外宮第一の別宮【別宮 多賀宮 たかのみや】、地主の神である「大土乃御祖神」をお祀りする【別宮 土宮 つちのみや】。そして、風雨を司る「級長津彦命」、「級長戸辺命」をお祀りしている【別宮 風宮 かぜのみや】へ。木々の香りと優しく注ぐ光に包まれた厳かな雰囲気は、心落ち着く場所です。
そして、ご祈祷や、お神札・お守り・御朱印を受けることができる「外宮神楽殿」へ立ち寄りながら、いよいよ【内宮】へと移動していきます。

ここからは【神宮公式サイト】で紹介されている「内宮60分コース」を巡っていきます。
* 皇大神宮(内宮)*
住所:〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1
アクセス:バス停「外宮前」から「内宮前」行きのバスに乗車して約10分、豊受大神宮(外宮)より車で約20分


倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳のすそを濯いだと伝わる五十鈴川。そこに架かる【宇治橋】を渡って境内へ進みます。【⼿⽔舎】と清らかな五十鈴川でお清めができる【御⼿洗場】で身も心も清めていきましょう。

【御⼿洗場】の近くには、五十鈴川の守り神として古くから大切に祀られているの【瀧祭神】が鎮座しています。毎年8月1日には五十鈴川で汲んだ水を【瀧祭神】にお供えした後に持ち帰り、神棚で無病息災を祈る風習も残っています。

【内宮】の正宮【皇大神宮 こうたいじんぐう】へ。皇室の御祖神であり、日本の総氏神として崇められている「天照大御神 あまてらすおおみかみ」を祀っています。一般の参拝では中に入ることの出来ない特別な場所で、外側からもその神聖な雰囲気を感じることが出来ます。

ここからは2つの別宮を巡ります。「天照大御神 あまてらすおおみかみ」の荒御魂を祀る【荒祭宮 あらまつりのみや】は、積極的・活発的な神霊の働きを称える「荒御魂 あらみたま」を祀ることから、何か事を起こす際にご加護を願う人が多く訪れる場所です。


木々に囲まれた参道を進んだ先には、鳥居と五十鈴川の支流「島路川」に架かる風日祈宮橋があります。橋の上からは、美しい新緑や紅葉などを楽しめる風光明媚な場所です。橋を渡ると別宮【風日祈宮 かざひのみりみや】があります。豊作を祈願する風日祈祭と深い関係があり、毎年5月14日と8月4日に、風雨の災害がないよう、五穀が豊かに実ることを祈願する神事が行われます。

美しい建造物が目を惹く【内宮神楽殿 ないくうかぐらでん】へ。御神楽(奏楽や舞を伴う祈祷)とお神札の授与所、ご祈祷の受付を行なっている場所です。

【内宮】の参拝を終えたら、旅の拠点でもある海女と漁師のまち相差(おうさつ)の温泉旅館【花の小宿 重兵衛】へと向かいます。


温泉旅館【花の小宿 重兵衛】へようこそ。全11室のこぢんまりとした宿で、肩肘を張らず和やかな雰囲気でお過ごしいただけます。到着時間は、夕刻前。建物の屋上には海を見渡す「星降るTerrace -ツキミソウ- 」がございますので、相差の夕景を眺めながら、本日の旅に想いを馳せてみてください。{ 星降るTerrace -ツキミソウ-の詳細を見る }
お部屋は、専用風呂付き客室や広々としたテラス付客室をはじめ、和を基調とした趣向の異なる9タイプのお部屋をご用意しています。{ お部屋の詳細を見る }
* 花の小宿 重兵衛 *
住所:〒517-0032 三重県鳥羽市相差町1395
電話:0599-33-6220 受付時間:9:30~18:00
アクセス:お車 → 皇大神宮(内宮)から約45分 / バス → 皇大神宮(内宮)からバスで「五十鈴川駅前」へ。そこから近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」に乗車し近鉄志摩線「松尾駅」へ。国崎線[鳥羽市コミュニティバス]の「松尾駅口」から「相差〔石神さん前〕」で下車、徒歩約4分


夕食の前には、当宿自慢の温泉【社宮司温泉】で、旅の疲れを癒してください。とろりとして滑らかな泉質は、お肌を優しく包みます。{ 温泉の詳細を見る }
そして、夕食のお時間です。素材には地元ならではの質の高い海の幸にこだわり、海女と漁師の町「相差」らしく盛りつけます。安心で新鮮なものを食べていただきたいとの思いから、お米や野菜は自家栽培しています。{ 料理の詳細を見る }


【花の小宿 重兵衛】の隣には、神明神社があります。その境内には「石神さん」があり、古くから海女達の間で「女性の願いなら一つは叶えてくれる」として信仰されてきました。今ではそのご利益から、日本各地から参拝者が訪れ、多くの女性から愛されている場所となりました。
* 神明神社 *
住所:〒517-0032 三重県鳥羽市相差町1385
アクセス:花の小宿 重兵衛のすぐ隣
この神明神社では、月に一度新月と満月の日に、夜参りを開催する特別な1日「石神さん夜参り – 相差・神 あかり –」があります。【花の小宿 重兵衛】からぜひ色浴衣を着て夜参りへ。神秘的で情緒溢れる時間をお過ごしください。{ 石神さん夜参りの詳細を見る(2025年度版) }

次の日の朝はちょっと早く起きて、【花の小宿 重兵衛】から徒歩約7分の場所にある【相差白浜海岸】へ。季節によって時間た見え方は変わりますが、誰もいない静かな海辺から朝日が昇る景色をお楽しみください。{ 相差ウォーキングマップを見る }
* 相差白浜海岸 *
住所:〒517-0032 三重県鳥羽市相差町1212
アクセス:花の小宿 重兵衛より歩いて約7分

2000年も前から続く歴史浪漫と鎮守の森の自然の美しさ。そして、この土地に伝わる文化と人々の営み。日頃の忙しさを忘れさせてくれる場所が、ここ伊勢志摩・鳥羽にはあります。ぜひ【花の小宿 重兵衛】を拠点に、お伊勢さんと石神さんを巡る旅をお楽しみください。
INFORMATION
- 皇大神宮(伊勢神宮 内宮)
- 住所〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1
- 営業時間5 : 00 ~ 17 : 00
- URLhttps://www.isejingu.or.jp